「家族旅行へ」
「お姉ちゃん、こっちこっちー!」
焼けた砂浜の上を、元気よく飛び跳ねながら、満面の笑顔でビート板を振り回すルミア。
海から上がりたてのスクール水着と、脚まで伸びた長い銀髪から飛び散る水しぶきが、蒼天と陽光を反射してキラキラと輝く。その姿はまるで、夏の砂浜に現れた人魚のようだ。
そんな風にはしゃぐルミアの傍らで柔らかに微笑む、グラマーな肢体の美女、マリエスタ。
ルミアにお姉ちゃんと呼ばれても全く違和感はなく、二十歳そこそこにしか見えないが、ルミアの義母であり、お姉ちゃん――マリア・ヴラド・ツェペシュ――の実母である。
「うわーい! うわーい!」と大きな声で元気いっぱいに走り回り、ひとしきり注目を集めた人魚のような少女の行き先がそのグラマーな美女であったため、必然、この浜辺に居た大半の男性達の視線が彼女に向けられた。
せめて、ワンピース、いや、もう少し布地が多い水着だったなら……。
ふと間違えばこぼれ落ちてしまいそうなほど露出度の高いビキニ。それに加えて、股間に近い、かなり大胆な所に空いた十字のスリット。
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